弊社はPHPを利用したWebシステムを得意としています。
サーバーサイドプログラミングとしては非常にメジャーではあるのですが、滋賀県ならまだしも全国のお客さまに対応していると、phpは古いんじゃないの?セキュリティに良くないんじゃないの?重いですよね?みたいな心配事を聞きます。
では、2023年現在、PHPという言語はもう死にゆく言語なんでしょうか?
なのでPHPのウェブシステム開発における2010年から2023年までの市場シェアについての情報を調べ以下にまとめました。
2010年代初頭からPHPの市場シェアは若干減少していますが、PHPは依然としてウェブ開発において最も使用されるサーバーサイドプログラミング言語の一つであり続けています。
プログラミング言語全体としては、2014年にはGitHubのプルリクエストの12.278%がPHPであり、2015年には10.223%、2018年には6.109%に減少しましたが、PHPの市場シェア自体は安定しています。
2023年の時点で、PHPはウェブサイトのサーバーサイドプログラミング言語として76.7%のシェアを持っています。これはwordpressのシェアが大変大きく数字に寄与していると思います。
また、PHPはウェブ開発以外にも多岐にわたる用途で使用されており、その内訳としてはウェブ開発が81%と最も多く、次いでユーティリティが27%、データストレージが24%と続きます。
PHPの将来に関しては、コミュニティの活発な活動や新しいバージョンのリリースが続いており、クラウドネイティブ時代においても引き続き重要な役割を果たすと見られています。また、PHPはIoT(Internet of Things)の統合、スマートチャットボット、ウェブサイトのセキュリティ、ボイス検索の最適化、ユーザーインターフェースの改善など、多様な最新トレンドに対応しています。安定言語でありつつも、
この他にも、LaravelやSymfonyなどのPHPフレームワークが人気を集めており、PHPの多様性と柔軟性を高める重要な役割を担っていますが、アナログエンジンではフレームワークをあまり使用しません。フレームワークの寿命がシステムの寿命に直結するからです。
フレームワークを使用しなければ軽微なリファクタリング(仕様を変更せずにコードだけは最新のものに置き換える作業)で延命できます。
他のプログラミング言語の市場シェアについては、JavaScriptやHTML/CSSがウェブ開発において最も一般的に使用される言語であり、2022年時点でそれぞれ63.6%以上のソフトウェア開発者によって使用されていることが示されています。
もちろん、Node.jsなどのプラットフォームも利用しないわけではありません。
しかしながら発展途上でありnpmでのサイレントアップデートにシステムを止められてしまうこともしばしば。これからの言語ではありますが、弊社の得意とするERP(全体業務管理システム)ではPHPが一番安定かつ改善が容易であるとの考えで、あと20年はPHPを使い続けるのではないでしょうか?